発達保障をめざす理論と実践応援プロジェクト

実践現場で働いている方たちを念頭に書き綴ります。間違いに気付いた時に修正・削除できるようブログでのみ公開。資料は自由にお使いください。

2021-07-13から1日間の記事一覧

階層と段階の視点③ 中世・近世日本の若者教育に学ぶ1次変換可逆操作~「基本操作」と「媒介」及び「産物」

中世・ 近世日本の若者教育に学ぶ「可逆操作」~1次変換可逆操作 山田優一郎(人間発達研究所会員) はじめに 前回、「3次変換可逆操作」について検討しました。それは、①事象を特殊概念に変換できる思考で、②アイデンティティを発揮する活動によって③豊か…

階層と段階の視点⑤(2次変換可逆操作の続き) 軽度知的障害児の教科学習について

軽度知的障害児の教科学習 はじめに 12・13才(小6・中1年生)頃からの段階は、 ①「なぜなら」数回思考で ②いくつもの変化する環境にいくつもの段取りで働きかけ ③二重に抽象化された概念を形成していく年齢期でした。 ④そして、①は②③の間で可逆しなが…

階層と段階の視点② 青年期(15・6才頃から)の可逆操作X を探せ!~3次変換可逆操作の「基本操作」と「媒介」及び「産物」

青年期の「可逆操作」X を探せ! 山田優一郎(人間発達研究所会員) 1.大きな階層の中に三つの段階があるとする田中の発達の捉え方1)は、教育実践にいくつかの示唆を与えます。天野清(1979「教育心理学試論」)2)は、思考の発達がどの段階にあり、…